あらすじ
人類が宇宙を諦めてから、五十年。
福岡県・門司で暮らす健太は、変わらない毎日を送っていた。
ある日、一人の少女と出会うまでは。
それは、ほんの小さな出会いだった。
けれど同じ頃、世界の誰も気づかない場所で、長い間止まっていた何かが静かに動き始める。
偶然なのか。
それとも――。
門司の町で始まった小さな物語は、やがて健太の知らない過去と、五十年前に人類が置き去りにしたものへとつながっていく。
何気ない言葉。
説明のつかない違和感。
忘れられた出来事。
それぞれは、まだ何の意味も持たない。
すべてがつながる、その時までは。
近未来の門司から始まる、SFミステリー。