あらすじ
俺、水綴奏には秘密がある。
それは、ときどき絶世の美少女にTSすること。
女の子の水着が大好きな俺にとって、TSした時だけ『甘ヶ瀬りりあ』を名乗り、いやらしい水着を着て海へ行くのが密かな趣味になった。
そんな夏休みのある日。
「綺麗ですね」
俺に声をかけてきたのは、同じ高校の『りんご姫』こと恋ヶ森ひより。
学校では同じマンガ研究部なのに、挨拶すらほとんどしない俺たち。
なのに――。
「少し触ってもいいですか?」
なんで女の俺にはめちゃくちゃ距離が近いんですかね?
しかも俺は知っている。
りんご姫が、誰にも隠れて刺激強めの百合マンガを読んでいることを。
そして海から帰ったその日の夜、男に戻った俺のもとへ、ひよりから初めて連絡が届いた。
『水綴くんって、ラブコメ詳しいよね?』
『まあ、それなりには』
『……恋愛相談してもいい?』
もちろんいいけど。
―――その恋の相手、たぶん俺だぞ?