あらすじ
この世界の子どもたちには性別がない。
中には魔法の力を持つ子どもたちがいる。
大人になると性別が分化して、魔法の力は失われる。
大人になる条件は三つ。
大人に守られずに、過酷な環境で生きること。
大人の知識に気づき、身につけてしまうこと。
そして、誰かに恋をすること。
だから魔法使いたちは、優しい繭の中で眠っている。
いつか役割を終える日まで。
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月草(つきくさ)が南一班に加わってから、三年が過ぎた。
深緋(こきあ)、鶸(ひわ)、月草は、今も同じ部屋で暮らしている。
三年前より身体が大きくなり、任務のあとにも資料室に立ち寄る鶸。
見た目は変わらず、月草へ頼ることを覚えた深緋。
小柄なまま、日誌と報告書をまとめる月草。
食堂、資料室、検診、復旧地区、遠征任務。
三人は今日も任務へ出て、食事をして、また同じ部屋へ帰ってくる。
少し変わったこともある、変わらないこともある。
古い地誌、災禍の前にあった集落、復旧地区のモザイクに残る魔法の匂い。
わからないことが、少しずつわかってくる。
これは、同じ部屋で三年を過ごした深緋・鶸・月草の、その先の物語。
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◇更新スケジュール
下記の日時で一話ずつ更新していきます。各話は上・下の二分割です。
日曜日:17:15
水・金曜日:18:15
◆前作
ヒュプノスの魔法使いは繭に眠る〜月草/第二部
https://kakuyomu.jp/works/2912051600088455451