あらすじ
目を覚ますと、なぜか頬を涙が伝っていた。
理由は分からない。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらない生活。
そう思っていた。
午前八時。
近所の教会から、二度目の鐘が鳴る。
その瞬間、腕時計が止まった。
そして、本来なら鳴るはずのない――三度目の鐘が鳴り響く。
玄関を開けた先に広がっていたのは、いつもの街ではなかった。
見知らぬ世界、山奥の古びた小屋。
そして、突然自分を殺そうと襲いかかってくる謎の人物。
訳も分からないまま死を覚悟したその時、一人の男に命を救われる。
これは、何も知らない少年が異世界で生き、やがて世界を揺るがす運命へと巻き込まれていく物語。
そして彼はまだ知らない。
あの日、八時の鐘が鳴った瞬間から――
自分の未来が、大きく変わり始めていたことを。