あらすじ

群馬県利根郡。  昭和の高度経済成長期、東京と日本海を直線で結ぶ上越新幹線の建設が始まった。だが、山あいの小さな農村に新駅ができると決まった瞬間から、仁義なき地名抗争の幕が上がる。 「先祖代々の畑を差し出したんだ、月夜野駅にしろ!」 「東京の客は温泉目当てだ、新水上駅以外あり得ない!」  互いの町名だけは絶対に許さない隣町同士の意地の張り合い。困り果てた官僚たちが下したウルトラCは、実態のない幻の地名「上毛高原」だった。  標高わずか三百八十メートル、どこを見渡しても高原ではないリンゴ畑。足元の地下からは数千年前の縄文遺跡が顔を出し、現代人の見栄を静かに見つめていた――。

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カクヨム
カクヨム2026/09/13
  • 現在の作品【漫談】上毛高原はいかにして上毛高原足り得たか ~高原のない高原駅にて~