あらすじ
登場人物
テミサリア・エルディア
本作の主人公。隣国から嫁いできた第一王女。
ゼルシオン・ヴァルネリア
テミサリアの婚約者で、ヴァルネリア王国第一王子。
クロナギ四世
病床にある現国王。ゼルシオンの父。
ヘラナミ王太后
宮廷保守派の中心人物。クロナギ四世の母、ゼルシオンの祖母。
メティカネ・ベルナー
平民出身の財務官。テミサリアの最初の政治参謀。
アレミカス・カレル
近衛軍大佐。ゼルシオンが最も信頼する軍人。
ヘルクニス・ハルツ
新聞記者出身の穏健革命派指導者。
ペイトメア
テミサリア付きの侍女長。宮廷と市井をつなぐ情報役。
ディケヤネ・ロース
冒頭で婚約契約を確認する王室付き公証人。のちに憲法起草委員となる。
デメトラ・ウカノ
王宮主厨房長。四十六歳。王族の宴席から下働きの賄いまで、八十人近い料理人と使用人を束ねる。
ニケリオン・ヤハタ
隣国オルドラス共和国の革命軍総司令官。三十五歳。没落した地方小貴族の出身で、砲兵将校から革命の英雄へ上り詰めた。
時代・世界設定
舞台は統一暦一八五七年。現実世界の一八四八年革命後から一八六〇年代初頭に相当する、架空の近代ヨーロッパ風世界とする。魔法や神々の直接介入は存在せず、神話は人名、王朝儀礼、国章、慣用句として文化に残っている。
蒸気機関車、蒸気船、電信、輪転印刷、ガス灯が実用化されている一方、鉄道網は幹線に限られ、電灯、自動車、電話はまだない。軍用銃は前装式から後装式への移行期であり、農民徴募兵と職業軍人が混在する。