あらすじ
登場人物紹介
川本 タカシ(主人公)
生まれつき「緩すぎる括約筋」という致命的な欠陥を抱えた少年。元気いっぱいで大柄だが、便意の直通ダイヤルには抗えず、小学2年生まで幾度となく大惨事を引き起こす。
神崎 サチコ(幼なじみ・ヒロイン)
向かいのネジ町工場の一人娘。同い年ながら達観した観察眼と冷静さを持ち、タカシの脱糞を「ネジが緩いだけ」と処理して救う聖母にして相棒。
川本 房江(タカシの母)
感情豊かで口は悪いが愛情深い下町の母ちゃん。連日パンツを洗濯板で洗い続け、額に青筋を立てながらも息子の尻の危機に奔走する。
川本 勇作(タカシの父)
安タバコを吹かしながら豪快に笑う典型的な昭和の父親。息子の体格の良さに夢を見るが、括約筋の弱さまでは見抜けなかった。
ヨシト & マサヤ(悪友コンビ)
タカシの便意の暴走を容赦なく囃し立てる近所の悪童。残酷なまでに素直な反応でタカシを絶望に叩き落とすトラブルの目撃者たち。
あらすじ
1980年、活気と哀愁が入り混じる大阪・八十路町。強靭な肉体と無力すぎる括約筋を併せ持って生まれたタカシは、幼少期から「前触れのない便意」に尊厳を脅かされ続けていた。砂場での漏洩事件をきっかけに、隣の工場の娘・サチコだけが彼の「緩いネジ」を受け止め、ピンチを救う存在となる。
物語は、小学生に上がってさらに過酷さを増す教室での下痢パニック、通学路の決死行、そして大人になってもなお時折牙を剥く腸との攻防戦を描く。下町の濃密な人間模様とサチコとの奇妙な絆を軸に、ひとりの男が自らの弱点と戦い抜く、笑いと涙の痛快な自伝的成長譚。