あらすじ
此岸と彼岸のはざま、そのどこかにたゆたう異界「幽世《かくりよ》」。
幽世と接点を持つことができる異才あるものを、「神隠士《かみかくし》」という。
幽世には数多の妖、異形がおり、往々にして神隠士たちはそれらと「結びつき」を以て現世へ帰ってくる。
幼い頃、幽世へと「神隠し」され、約二年もの間現世から消えていた樋渡湊真《ひわたりそうま》もまた、そうした異才の者だった。
高校を出て半年、アルバイトと独学でのアーティスト活動を続ける彼は、己のように特異な経験をしたという女と出会う。
彼女はすでに妖怪と再接触を果たしており、同じような神隠士の仲間を集めているとのことだった。
その目的は、遠くないうちに起こる「災禍」を討ち払うためだというが……?