あらすじ
もう随分と前から、中国は海洋進出の態度を見せていますが、年々それが強くなっているかのような印象を受けます。中国が“海”に軍事侵攻するとすれば、ターゲットにするのは、アメリカにがっつりと護られた日本ではなく、まずは地政学的に非常に重要で、先進的な半導体技術を持ち、歴史的経緯からも因縁の深い台湾であろうというのが一般的な見解になっています。実際、中国は「軍事力を用いてでも、台湾を手に入れる」と主張しているので、不安を抱く人が多くいるのも無理はないでしょう。
がしかし、その一方で、知識人の一部は「中国に台湾進攻などできるはずがない」と主張しているのです。その可能性は、とても低いだろう、と。そして、その根拠は納得のいくものでもあります。
海に隔てられた台湾を攻めるのは非常に難しく、また経済的な背景や、労働資源を観ても、中国に大規模な軍事作戦を決行するだけのメリットがあるとは思えない……。コストやリスクの方が大き過ぎる、というのですね。
ただし、それら根拠は現在の中国、或いは中国を取り巻く環境を鑑みての結論です。仮にそれら全てがひっくり返るような“何か”が起こってしまったなら、中国による台湾への軍事侵攻は一気にリアリティを持ちます。
――結論から言いましょう。
現在、中国はAI開発に力を入れていますが、もし仮にそれが大成功してしまったのなら、中国による台湾軍事侵攻の危険は高くなります……