あらすじ
「王になれ」――人を信じる少年は、優しさを失わず王になれるか。
あと一週間で、村の水は尽きる。
十二歳の少年リルテには、その一週間、雨が降らないことが見えていた。地形や星を読み、これまで何度も水脈を探り当ててきた彼にも、もう村を救う手立てが見つからない。
それでも諦めようとしないリルテに、父は願った。
「生きていてくれ」
その言葉を胸に、リルテはひとり山を下りる。
村を出たリルテを待っていたのは、知識や計算だけでは割り切れない、見知らぬ人々との関わりだった。
正しいことを言っても信じてもらえるとは限らない。親切にすれば、親切が返ってくるとも限らない。それでもリルテは、困っている人を前にすると手を伸ばしてしまう。
人を信じ、騙され、それでもまた誰かを助けようとする少年。
そんなリルテを、ある危機から救い出したのが青年ディスンだった。
やがて彼は、リルテに告げる。
「――王になれ」
王位と国の行方をめぐる陰謀と戦いの中で、何を救い、何を選び、何を手放すのか。
人を信じる心を失わず、国の未来を選ぶ者になれるのか。
誰かのために自分を後回しにしてしまう少年が、さまざまな人と関わりながら、「自分」を生き、王へ至る物語。
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※本作はカクヨムでも掲載しています。
小説家になろうでは、カクヨム掲載分に追いつくまで毎日19時10分に更新し、以後は毎週日曜19時10分に更新予定です。
初日の9月13日のみ、12時10分と19時10分に2話までを公開します。