あらすじ
魔王城まで、あと三日。
十年間の婚約者であり、幼い頃からずっと一緒だった勇者レオンから、魔女ミラは突然婚約解消を告げられる。
「俺が本当に愛しているのはシャルロットだと気づいたんだ」
相手は聖女にして第二王女のシャルロット。
それなら仕方がないと婚約解消を受け入れたミラは、翌朝、勇者パーティーを抜けることにした。
「婚約者でもない男のために、どうして魔王と命がけで戦わなくちゃいけないの?」
故郷へ帰るつもりだったミラだったが、なぜか辿り着いたのは魔王城。
しかも魔王は、勇者の婚約者としてではなく、一人の魔法使いとしてミラの能力を高く評価していた。
「ミラ、君は有能だ。だからこそ欲しい」
こうしてミラは、勇者パーティーを辞めて魔王軍に就職することになった。
一方その頃、ミラを失った勇者は、彼女が自分にとって何だったのかをようやく思い知り始めて――。