あらすじ

レグリエ王国の公爵令嬢セラフィーナ・アルディエールは、美しく、聡明で、慈善にも熱心な王太子の婚約者。 人々は彼女を「アルディエールの白薔薇」と呼んだ。 だが、隣国ノルディアから一人の公爵令嬢が訪れたことで、王都の空気は少しずつ変わり始める。 悪意の証拠はない。 罪を犯した事実もない。 それでも国家は、国境の安定と交易のためにセラフィーナを切り捨てることを選んだ。 そして、彼女を誰より理解しているはずの王太子アドリアンまで言う。 「君なら、国のために分かってくれる」 婚約は破棄。 王宮から排除。 そして国外退去。 隣国の令嬢エステルは望んだものをすべて手に入れ、王太子の隣へ立った。 完全な勝利だった。 ただ一つ、彼女たちは知らなかった。 追放した女が、本当に「善良な白薔薇」だったわけではないことを。 セラフィーナは人を読む。 市場を読む。 国家を読む。 そして一度構造を理解すれば、自分で手を汚す必要すらない。 命令しない。 脅迫しない。 可能なら嘘さえつかない。 ただ、相手が自分自身で選びたくなる道を用意する。 その選択の先が、破滅へ続いているだけ。 祖国にも、隣国にも戻るつもりはない。 追放先のグランデルで、白薔薇は静かに新しい盤を広げ始める。 王国で最も敵に回してはいけなかった女を、自分たちの意思で敵に回した者たちの物語。

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小説を読もう2026/09/13
  • 現在の作品追放した白薔薇は、いちばん敵に回してはいけない悪女でした ~彼女は自ら手を下さない~