あらすじ
平成時代。茨城県に住む、犬好きで、犬と結婚をすることを決めた犬石ハイチという容姿端麗、スポーツ万能、頭脳明晰の男の子がいた。その子は、中学一年の時に交通事故により犬石太一という弟をなくしてしまった。その事がきっかけで、親は酷く落ち込んだ。生前から弟の方をより可愛がっていた為もあり、家族の関係は荒れ果ててしまった。ハイチは中学でもいじめられていた為か、絶望し人間不信になり人を憎むようになった。そんな時、飼っていた雌の柴犬のマリーが、離れずずっと側に居た。その事がきっかけになったのか、ハイチはマリーを夜中に連れ出して家出をする。
家出をした後、どうするか迷った挙句、受験で受かっていた霞ヶ浦の高校の近辺に、母方の祖母がアパートを所有しており、一室空きがあることが解りそこに行く事に決めた。
学校に通い始めると、三十人程から告白されるも、犬と結婚する準備をする為、断っていた。そんな時に、犬耳八角帽子を被り、黒髪ツインテールでスタイル抜群の学校で一番美人と噂される卯月高音という女の子から好意を向けられるが、断っていた。
しかし、卯月は諦めなかった。幼少期の恩返しをする為に彼に近づこうとしていた。
ただ、ハイチは完全に心を閉ざしていたのと、引っ越し最中に髭太郎という犬に股間を噛まれた事により、性機能が停止していた。その影響もあって卯月を見ても、何も感じなかった。
そんな時、隣に住んでいた牛久あゆみという三十二歳のニート期間中のスタイル抜群の美人に誘われ、お金がないハイチは毎日のように一緒にアパートで食事をしていた。
一方ハイチと下校したくて追いかけ回していた高音だったが、突然路上で倒れてしまった。人間不信のハイチだったが、さすがに気に病んだのか、担いで自分のアパートまでオンブで運んだ。
看病をしているうちに、牛久と卯月が遭遇することになり、ハイチを巡って喧嘩をはじめるようになる。様々な出来事が交錯し、卯月が、倒れた原因が自分が兎だった事が判明して、記憶も取り戻した。
暫く高音と離れた生活を送っていたハイチだったが、卯月がいないことによって、寂しいと思うようになる。それは、卯月も同じだった。
ハイチが、マリーと散歩で出かけると、偶然にも霞ヶ浦総合公園で高音と出会う。そこで、ハイチは今までの事を謝った。そして、高音が過去の出来事を語った。