あらすじ

桐国の片田舎、村人から「毒婆」と呼ばれた祖母のもとで薬と毒を学んで育った蘇蓮珠(そ・れんじゅ)は、身内の借金のかたとして売り飛ばされ、後宮の一角・蕾宮(らいきゅう)で毒見女官として働くことになった。仕事は膳の毒見と匙加減、それさえこなせば波風は立たない――そう高を括っていた矢先、仕えるはずの蕾妃候補・金玉蘭(きん・ぎょくらん)が正体不明の毒に倒れる。 三日後に控える「品定めの宴」を前に、金家が出した苦肉の策はただ一つ。 「蓮珠、お前が玉蘭の身代わりを務めよ」 銀子と引き換えに妃のふりを引き受けた蓮珠だが、宴の場には蕾宮付きの監察官・賀静玄(が・せいげん)が現れ、笑わない目で化けの皮を剥ぐ機会をじっと窺っている。偽者の妃と、正体不明の毒。後宮の底に潜む悪意をあぶり出せるか――したたかな毒見女官が贋(にせ)の玉座で立ち回る、後宮毒物ミステリー、開幕。

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小説を読もう2026/09/13
  • 現在の作品毒見の女官ではございますが ~身代わり蕾妃、後宮の毒を喰らう~