あらすじ
恐ろしい怪物と聞いて思い浮かぶものは何だろうか。
人の血をすする卑しい吸血鬼?
空を飛び火を吐く狂暴な龍?
人と獣が交わって生まれたミノタウロス?
それらは確かに常軌を逸した力を持っているのかもしれない。
でも、空想上の生物に過ぎず、僕らの目の前に現れることはない。
じゃあ、本当に恐ろしい怪物とは何なのか。
人狼だ。
夜に紛れて人を襲う。
人を嬲る。
人を殺す。
人を食う。
人の皮をかぶる。
彼らに嚙まれた人間は人狼となる。
人狼は実在する。
だから、僕は人狼が恐ろしい。
さて、そんな怖くて怖くてたまらない怪物に、僕はなってしまったらしい。