あらすじ

雨の降る王都からの帰り道。 十歳の少女勇者カリナ・ウィングスは、路上で震える一匹の子猫を見つける。 生まれて間もないその小さな命は、冷たい雨に打たれ、すでにひどく衰弱していた。 「このままだと死んじゃう」 周囲の制止も聞かず、カリナは子猫を兵営宿舎へ連れ帰る。 医務官から告げられたのは――今夜が峠だという厳しい現実。 乳を飲ませ、体を温め、眠ることも忘れて小さな命を抱き続けるカリナ。 やがて夜が明け、子猫にも回復の兆しが見え始める。 これで助かる。 そう思った、その矢先――。 勇者だから命を救うのではない。 カリナが戦い続ける理由は、もっと単純で、もっと切実だった。 「命が消えるのが嫌だから――」 これは、まだ十歳の少女だった勇者カリナと、 雨の日に出会った一匹の子猫をめぐる、小さな命の物語。 ※カリナが六歳の少女から勇者へと成長していく本編 『少女と精霊の聖剣十年戦記』も公開中です。

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小説を読もう2026/09/13
  • 現在の作品雨の日の子猫と小さな勇者