あらすじ

待ちつづけることが、あの子のすべてだった。 魔法使いのルミシャには、友と交わした約束があった。甘いものを食べること。海を見ること。枯れない樹の実を探しに行くこと。紙の隅に並んだリストの、いちばん上には、ルミシャの名前があった。 けれど封印の事故から友を庇ったルミシャは、時間の止まった庭へ落ちる。腹は減らず、夜が来ても眠くならない。季節だけが律儀に巡る庭で、彼女は落ち葉を数えはじめた。 帰るための魔法を編み直し、庭の理をすべて解いて外へ出たとき、街はまるごと入れ替わっていた。二千年が経っていた。 残ったのは、果たされないままの約束と、使うたび自分を削る左手だけ。 ※本作はTALESにも掲載しています。

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小説を読もう2026/09/13
  • 現在の作品二千年のルミシャ