あらすじ
終電で眠ったはずの俺は、見知らぬ部屋で女になっていた。
鏡に映るのは、ダンジョンが当たり前に存在する並行世界の「もう一人の自分」――Eランク探索者・白峰貴子。
引き継いだのは、不遇な探索者生活と、友達のいない日常だった。
探索経験なし。女性としての生活経験もなし。
まずは家賃と、明日の食費をどうにかしなければ。
そんな俺に見つかった固有権能《オマージュ》は、仕組みを理解し、設計できれば、欲しいスキルを作れる能力だった。
……それなら、前の仕事が使えるかもしれない。
無茶な注文と修正に追われ、デザインからコードまで何でもこなした社畜時代。その経験を、今度は自分のために使ってみよう。
足りない能力を作り、魔石を稼ぎ、装備を整える。
一人で帰っていた部屋には、いつしか一緒に夕飯を食べる相手ができた。
探索も、買い物も、友達と過ごす休日も。
やりたいことが、こんなにあったなんて知らなかった。
これは元社畜デザイナーが、スキルも暮らしも作り直していく、TS現代ダンジョンファンタジー。
今度の人生は、ちゃんと楽しみたい。