あらすじ

本名、ハーラル・インゴルブ。通称「ハイン」。 帝国軍に所属する上級魔導士――だった。 帝国に突如として出現した未知のダンジョンを、軍の命令で探索していたハインは、そこで意識を失う。 目を覚ました彼が横たわっていたのは、見覚えのない石造りの狭い部屋だった。 「……どこだ、ここは?」 何かの神殿か、それとも祠か。 訝しみながらも、ハインは魔導士として、そして軍人としての習慣に従い、周囲を慎重に調べる。 やがて扉を見つけ、その先へ進む。 そして、ようやく外へ出たハインの眼前に広がっていたのは―― 故郷の帝国とは、どこか趣の異なる世界だった。 魔導士として培った「勘」が告げている。 『これは……飛ばされたな』 見知らぬ土地。 見知らぬ文明。 そして、帰る手段もない。 ハインは、すぐに目についた街道らしき踏み固められた道をたどり、歩き始める。 『ハイン、お前、やらかしたな……』 『……ここ、どこだ?』 自責と自問を繰り返しながら。 やがて彼の前に、一つの街が姿を現す。 そこは――クルプ。 「始まりの冒険者の街」と呼ばれる、異世界の街だった。 帰還の手掛かりを求めるハインは、そこで冒険者となる。 これは、故郷へ帰ることを願う一人の元帝国軍人が、異世界で「魔術師」として生きていく物語。 そして彼はまだ知らない。 この世界には、自分の過去を知る者がいることを――。

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カクヨム
カクヨム2026/09/13
  • 現在の作品帝国軍の上級魔導士、転移した世界で冒険者となる ~異世界で出会った騎士は俺の過去を知っている?