あらすじ
もしも、あの「おばちゃん探偵団」の4人が、大正時代に生まれていたら――。
時代は大正。西洋文化が花開き、女学生やモダンガールが街を彩る一方、華族や旧武家の家柄がまだ大きな力を持っていた。
そんな時代を、それぞれの立場で楽しむ4人のお嬢様がいた。
人の心を読むように鋭い幸子(作品中:幸炬)
社交界を華やかに渡り歩く瑞穂。(作品中:瑞穂)
宝石商の家に生まれ、品物と人の信用を見抜くコノハ。(作品中:小乃葉)
役人の家に生まれ、真面目な咲代。(作品中:佐姫代)
4人は、女学校や社交界、銀座の街で青春を謳歌しながら、なぜか行く先々で奇妙な出来事に出会ってしまう。
その一方、元旗本の家に生まれた鷺坂英二は、親のコネで内務省・警保局に勤める青年。勉強も出世も興味がなく、仕事を終えればさっさと帰りたい昼行灯だ。
ところが、旧家の人脈を持つ英二は、4人のお嬢様たちにとって格好の情報源。本人の意思とは裏腹に、次々と事件へ引きずり込まれていく。
華族としての誇りに生きる者。
商売で財を築き、新しい時代をつかむ者。
時代の変化に乗り切れず、過去にしがみつく者。
そして、古い価値観から自由になろうとする若者たち。
華やかな大正の街で、時代に乗った家、乗り損ねた家、それぞれの人生が交差する。
「まあ、それはおかしくありませんこと?」
お嬢様たちは今日も、優雅な笑顔で事件に首を突っ込む。
これは、「おばちゃん探偵団」の4人が、もし大正時代に青春を過ごしていたら――という、もうひとつの物語。
恋も、友情も、家柄も、欲も、ちょっぴり怪しい事件も。
4人のハイカラ娘たちが、笑って、騒いで、時代を駆け抜ける、痛快大正コメディ。