あらすじ
湾岸の工業都市・浜城。
高校二年の鳴海颯太は、スクラップ場の廃バスを秘密基地に、ガラクタからドローンを組んで夜空を飛ばしている。
七年前、太平洋の真ん中に浮かぶ動かない雲――凪雲へ調査に向かった父は、帰ってこなかった。
残ったのは「凪雲の嘘つき」という汚名と、父の古いコントローラーだけ。
ある夜、黒い装甲車がスクラップ場に突っこんで横転する。
逃げ出してきたのは、裸足の少女・天音。
腕に抱えているのは、星座の溝が刻まれた金属の球。
その球と、父のコントローラーが、同じ間隔で青く光った。
追ってくるのは、巨大IT企業ノアテックと、完全武装の民間軍事会社。
一夜で誘拐犯として指名手配された颯太は、天音を連れて逃げる。
手札は、ガラクタのドローンと、敵の癖を「数える」頭だけ。
凪雲の中には、一万年前の人々が空を洗うために作った庭――アエテルナが浮かんでいる。
その力を、世界を黙らせる光に変えようとする若きCEO・烏丸。
「知恵とガラクタで、やり返せ」
運び屋ヤマネコ組の老いた女将に背中を押され、少年は、父が辿り着いた空へ飛ぶ。
全48話・完結済み。