あらすじ
戦争によって故郷も両親も失った少年ルークは、妹ミアとともにレグナリア王国で暮らしていた。
他国出身の戦争孤児として冷たい目を向けられる日々の中、傷つき森へ逃げ込んだルークは、二人の不思議な少女と出会う。
明るい髪の少女と、長い黒髪に白い包帯を巻き、車椅子に座る少女。
名前さえ知らない二人の優しさに救われたルークは、その出会いを胸に刻んだ。
それから十五年。
レグナリア王国の軍務局に勤めるようになったルークの前に、かつて森で出会った二人が再び姿を現す。
十五年前と何一つ変わらない姿のまま。
その名は、アステリアとセレナ。
そして二人は、人間を遥かに超える力と永い時を生きる存在――「守人」だった。
二人が建国した第四国家《アルカディア》。
その出現をきっかけに、ルークは人間の歴史から消された二つの戦争と、守人たちが背負ってきた真実へ近づいていく。
人間と守人は、共に生きることができるのか。
これは、憎しみを知らない者たちと、彼らに救われた一人の青年の物語。