あらすじ
死者の中から悪魔に選ばれ、ヴァンパイアとして蘇った男――ルシアン。
白銀の髪、紅い瞳。
月光を纏うその姿は、人ならざる者だからこそ許された、残酷なまでの美しさを持っていた。
けれど、永遠の命は祝福などではなかった。
死ぬことも、老いることもできず、ただ夜を生き続ける。
そして生きるためには、人間の血を奪わなければならない。
ルシアンには、忘れられない女性がいたが、その恋は悲劇に終わった。
彼女を失った後に死を迎えたルシアンを、悪魔はヴァンパイアとして選んだのだ。
キャラクター
◆ ルシアン/主人公・ヴァンパイア
悪魔によって死者の中から選ばれ、ヴァンパイアとして蘇った青年。
長い銀髪と紅い瞳を持ち、夜の闇に溶け込むような美貌の持ち主。
人間離れした美しさとは裏腹に、その瞳には常に深い憂いが宿っている。
◆ エリアス/司教
ヴァンパイアを悪魔の眷属と断じ、神の名のもとに彼らを滅ぼそうとする司教。
彼にとってルシアンは「人間の姿をした悪魔」に過ぎない。
◆ マリア
ルシアンが人間だった頃に愛した女性。
◆ 悪魔
死者の中から「ヴァンパイアとして生きるに相応しい魂」を選ぶ存在。
彼に永遠の命を与えたのが慈悲なのか、悪意なのか、それとも単なる気まぐれなのか……分からない。
ただ一つ確かなのは、ルシアンが死を望んでも、悪魔から与えられた運命から逃れることはできない。