あらすじ
前世で遊んでいた乙女ゲームの世界に転生した私がなったのは、ヒロインをいじめ、最後には王太子から婚約破棄を言い渡される悪役令嬢だった。
「このままじゃ、私の未来は断罪エンド……!」
ゲームの結末を知っている私は、悪役令嬢らしい行動を一切せず、目立たず平穏に生きることを決意する。
ところが、ひょんなことから王太子アルベルトの幼い妹、セレフィーナと仲良くなってしまった。
「お姉さま、大好き!」
「今日も一緒に遊びましょう!」
「お姉さま、今夜も一緒に寝てください!」
……どうしてこうなったの?
しかも、セレフィーナをきっかけに王宮へ通うようになると、国王や王妃まで私を可愛がってくれるようになり、あれほど冷たかったはずの王太子まで、なぜか私を気にしている。
ゲームでは、私はこの家族に嫌われるはずだった。
なのに今では、まるで本当の家族のように笑い合っている。
そして迎えた、運命の卒業パーティー。
本来なら、ここで私は王太子に断罪される。
――そう思っていたのに。
「リリアーナ。俺は、お前との婚約を破棄するつもりはない」
悪役令嬢として決められていた未来は、いつの間にか消えていた。
これは、断罪を回避した悪役令嬢が、攻略対象の妹に懐かれ、いつしか王太子一家から愛されるようになる、家族愛たっぷりの異世界恋愛物語。