あらすじ
ネトゲで出会って結婚する。
2026年の今なら、別に珍しい話じゃない。
でも、俺たちが出会ったのは…まだ「ネトゲ? なにそれ?」と言われていた時代だった。
毎夜、血で血を洗うGvGに青春を捧げていた俺の前に、一人の敵プレイヤーが現れた。
別に一目惚れしたわけじゃない。
運命を感じたわけでもない。
というか、顔すら知らない。
ただの敵。
見つけたら攻撃する。
向こうも攻撃してくる。
殺す。
殺される。
また殺す。
…それだけの関係だった。
当時の俺に、
「お前、そいつと将来結婚するぞ」
なんて言っても、絶対に信じなかっただろう。
これは、まだ「ネトゲ婚」が珍しかった時代。
小さなオンラインゲームの、小さなサーバーで敵として出会った二人が、GvG、ギルド、オフ会、リアルでの出会い――いくつもの出来事を経て、やがて夫婦になるまでの話。
そして十年以上経った今も、ヤツは俺の隣にいる。
これは作り話のようで、だいたい実話。
俺と嫁の馴れ初めは…
GvGだった。