あらすじ
高校最後の夏。
天川蓮は、幼なじみの白石美玲へ想いを伝えると決めていた。
物心つく前から、ずっと隣にいた。
けれど卒業すれば、今までと同じようにはいられない。
そんな蓮の背中を押す、風変わりな同級生・宇佐美ラビィ。
彼女に招かれ、美玲とともに辿り着いたのは、路地裏にひっそりと佇む喫茶店『白兎』だった。
そこで耳にする、霧塚市に残された狼の伝承。願いが届くといわれる大呀見神社。
そして迎える夏祭りの夜。
想いを伝えるはずだったひと夏は、ひとつの願いを境に、静かに姿を変えていく。
――白い兎のいる街で始まる、現代伝奇。