あらすじ
なぜ、わざわざ死にに来た――!?
辺境伯カーティス・ラッセルは、激昂した王の前で最後の取引きを始めた。
攫った王の庶子は返す、その代わりロクサーナ・ダルトンを捜すなと。
しかし、そこに現れたのは当のロクサーナだった。
鮮やかな髪を誇らしげになびかせ、彼女は王に告げる。
あの男の愛する自分が死ぬことこそが、最高の復讐になると……
――時はダルトン侯爵家が襲撃された夜へと遡る。
暴君の父に塔へ閉じ込められていたロクサーナ。
屋敷が攻め落とされる混乱の中、彼女の前に現れたのは、
父・ダルトン侯爵に陥れられ、死んだと思っていたカーティスだった。
かつて密かに想いを寄せていた初恋の人が、彼女のすべてを奪いにきたのだ。
家も、名前も、居場所も失ったロクサーナ。
それでもカーティスは、なぜか彼女だけを殺さなかった。
復讐の夜に再会したふたり。
初恋の人が仇となったとき、ロクサーナが選ぶ道は――