あらすじ

山あいの古旅館《常盤館》。 宿泊客は五人。 夕食の膳は、六つあった。 「人数は合っています」 そう、女将は言った。 翌朝、旅館に泊まっていた覚えのない女が、死体で見つかる。 知らない女――そのはずだった。 だが、昨夜撮られた映像に、その女がいる。 同じ卓を囲み、同じ料理を食べ、皆と一緒に笑っている。 なのに、誰もその顔を覚えていない。 古い帳面には、こう残されていた。 「帰りし者、数うべからず。名を先に問え」 名前を呼ばれたら、返事をしてください。 ――帰ってきたのが、本当にあなたなら。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品名を呼ぶ夜 ―帰ってきたなら、名前を言って―