あらすじ
『特別科学室のカルテ』
もし、犯罪者の「心」を直接調べることができたら――。
世の中には、どれだけ罪を償っても、被害者の苦しみが消えることのない事件がある。
殺人、虐待、支配、裏切り。
なぜ人は、そこまで誰かを傷つけるのか。
罪を犯した人間の心には、何が残っているのか。
その答えを探るために存在する、極秘の研究機関――
「特別科学室」
ここでは、重大犯罪を起こした者たちの脳と心理を解析し、特殊なプログラムによって仮想世界を構築する。
そこでは、現実では決して経験することのできない人生が待っている。
誰かに愛されること。
誰かを信じること。
奪われること。
傷つけられること。
そして、自分自身が犯した罪と向き合うこと。
特別科学室を統括する、主任研究官・片岡は、冷静で優秀な心理学者。
しかし、その方法は決して優しくない。
彼が知りたいのは、
「この人間は反省したのか」ではない。
――人間の心は、どこまで変えられるのか。
被験者たちが仮想世界で経験するものは、罰なのか。
それとも、再生のきっかけなのか。
そして、そこで見つかる答えは、
時に被験者だけではなく、彼らを裁く側の人間さえも揺さぶっていく。
これは、犯罪者の心の奥に潜り、
**「人間とは何なのか」**を探る心理サスペンス。
ようこそ。
特別科学室へ。