あらすじ

人は、罪を犯したから罪悪感を抱くのか。 それとも、罪悪感を抱くから「罪」を知るのか。 刑事・山際均、48歳。 日吉神社の近くで発見された一人の遺体を追ううち、彼は奇妙な違和感に気づく。 証言者によって、被害者の性格も生活もまるで違う。 所持品には、存在するはずのない発行年の硬貨。 そして認知症の父・武男は、被害者の写真を見て呟く。 「また来た。向こうからや」 神社裏に立つ、赤と銀の色褪せた巨大なヒーロー人形。 その向こうには、現実とほとんど同じなのに、ひとつだけ決定的に異なる世界があった。 そこでは、人は罪悪感を持たない。 捜査を進めるほど、均自身の記憶にも空白が生まれていく。 事件当夜、自分は本当にどこにいたのか。 そして、父は何を知っているのか。 他人の罪を追う刑事が、最後に向き合うのは―― 自分自身の中にある「罪悪感の在処」だった。 異世界×刑事ミステリー。 記憶、罪、家族、そして“人間らしさ”をめぐる物語。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品罪悪感の在処(ありか) 失われた二十分の記憶、事件当夜に現れた父。真相に近づくほど深まる謎。父は何を知り、自分は何を忘れたのか――。