あらすじ
伊藤は、Dちゃんのことが好きだ。
Dちゃんは、その気持ちをどう受け取ればいいのかわからない。
いろんな理由で、誰かに頼ることも、大切にされることも、人と生きるための「普通」も、うまく学べないまま大人になったDちゃん。
伊藤は、そんなDちゃんに自分が「普通」を教えてあげたいと思っていた。
けれど、首の痛み、プール、呼び方、入院――。
何気ない出来事を重ね、Dちゃんを知っていくうちに、伊藤もまた、自分にはない柔軟さや思い切りに触れ、自らの弱さと危うさに気づいていく。
一方が教え、一方が教わるだけではない。
愛し、愛されながら、二人がそれぞれの「普通」を作っていく、不器用であたたかな現代BL。