あらすじ
誰もが惹きつけられる憂いを帯びた瞳と、太陽のような優しさで人気を集めるアイドルグループ『ルナステラ』のメンバー・雨宮陽葵(あまみや ひまり)。
完璧なアイドルとして愛される彼には、誰にも言えない秘密があった。
それは――
“誰かを悲しませててしまう夢”を見ること。
夢の中の彼女の顔も名前も分からない。
それでも、胸を締めつけるほどの罪悪感だけが、魂に刻まれたように残っていた。
「――今度こそ、笑っていてほしい」
その願いだけを胸に、陽葵は誰にでも優しく光を届ける“理想のアイドル”であり続けていた。
しかしある日、ライブ会場で彼は出会ってしまう。
夢の中の彼女と同じ、深い哀しみを瞳に宿した一人の女性に――。
今世では、“アイドル”と“ファン”。
本来なら、決して交わることのない関係。
それでも陽葵は、彼女から目を離せなかった。
「君にだけは、絶対に泣いてほしくない」
完璧な偶像の仮面が剥がれ落ちた時、
前世の後悔と運命が、二人を再び引き合わせる。