あらすじ

再開発で姿を消した、旧ニュー八洲ビル。 その地下について調べていた編集者・久我真理は、古い写真の中に「曙会館連絡口」という案内表示を見つける。 しかし、現在の施設資料に曙会館は存在しない。 管理会社の予約システムには、存在しない応接室の予約が残っている。 区役所の古い台帳には、存在しない地下管理室の所在地が残っている。 工事報告書では閉鎖されたはずの通路が、現地ではまだ続いている。 そして、それらを確認した人間の名前が、一人ずつ地下の記録へ加わっていく。 受付時間は、午後五時三十分から午前二時まで。 地上では存在しない場所で、今日も受付は続いている。 都市の地下に残された「場所」と「記録」をめぐる、全七章の現代怪異譚。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
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