あらすじ
13歳にして王国の頂点に立つ、美貌すぎる少年大王シリウス。
銀髪にアクアマリンの瞳、頭脳明晰、剣も神通力も一流。そんな完璧すぎる少年大王が初めて本気で惹かれた相手は――なんと、自分を食べようとする天敵の猫族少女でした。
少女の名はリヒト。
大学生活もうまくいかず、母も亡くし、ひとりぼっちになりかけていた彼女は、ある日突然、自分が絶滅したはずの猫族の生き残りだと知らされます。
そして猫族には、「神鼠を憎み、食べたくなる」という困った本能がありました。
一方のシリウスは、幼いころの出来事からほとんどの感情を失っていました。
ところが、リヒトと出会ったことで初めて強烈な「恐怖」を知ります。
「僕にもっと恐怖を……」
そこから始まるのは、ちょっと危険で、かなり不器用で、でもどんどん甘くなっていく二人の毎日。
一緒に食事をして、勉強をして、喧嘩をして、馬に乗って帰って。
近づきすぎれば危ないのに、シリウスはどんどんリヒトに近づいていきます。
リヒトが離れようとしても、シリウスは離す気などありません。
怖がりながら手を伸ばし、恋を知り、笑うことを知り、嫉妬も喜びも覚えていく少年大王。
リヒトもまた、完璧に見えて実は誰より孤独だったシリウスに、少しずつ惹かれていきます。
やがて二人は一度離れることになりますが――三年後、16歳になったシリウスと19歳になったリヒトは再会。
少年だったシリウスは、身長188㎝、さらに美しく、強く、賢い大王へ成長しています。
そしてもちろん、リヒトを手放す気はありません。
再び始まる二人の恋を取り巻くのは、個性も癖も顔面も強い、美形だらけの十二支の王たち。
勝手に恋の相談に乗り、からかい、宴を開き、ときには全力で二人を助けます。
さらに後半には、二百年前からよみがえった白銀の神鼠テレシウス――身長195㎝、国一番の剣士、神話級美形――と、猫族の王エーレント――180㎝、ダウナー系超ハンサムの天才――まで加わります。
口づけも、抱擁も、神通力も、秘儀も。
笑って、喧嘩して、何度離れてもまた一緒に帰る。
天敵同士だった二人が、最後には「一緒に生きる」場所へ辿り着くまでの、溺愛ハッピーエンド恋愛ファンタジーです。
本編は完結まで執筆済み。
短めの話で、さくさく読めるよう毎日更新します。