あらすじ

誰もいない席から、返事がした。 五人しかいない屋台では、六本目の五平餅が消えた。 集合写真には、知らない学生が一人多い。 城鯱大学で続く、小さくて、妙に具体的な「人数のずれ」。 その異変を追うのは、黒ずくめの怪異専門探偵・黒猫堂ナナメ。人ならざるものが見える彼女だからこそ、最初から怪異のせいにはしない。記録を確かめ、人の勘違いを潰し、それでも残ったものだけを見る。 そんなナナメの前に現れたのが、言葉を疑い、納得するまで調べる大学院生・瀬尾綴と、大学祭で知り合った学生たちだった。 空席は増え、欠席者は返事をし、やがて「いないはずの誰か」は、学生たちの顔と名前を覚え始める。 『城鯱大学怪異相談室 ―欠席者は、大学にいる。―』で描かれた同じ事件を、黒猫堂ナナメの視点からもう一度たどる、対となるオリジナル物語。 見えているのは怪異だけではない。 あの日ナナメが見つけたのは、自分が帰る場所になる人たちだった。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品城鯱大学怪異相談室 ―欠席者は、私には見えている。―