あらすじ
青木は、会社で「使えない総務」として扱われている。評価は低く、任されるのは誰でもできる雑務ばかり。
けれど終業後、誰もいなくなった総務課の内線が鳴る。電話の向こうにいるのは、人ではない。
社内に居ついた怪異たちから届く、奇妙な苦情だった。人間の正論では、彼らの苦情は片づかない。
必要なのは、怪異の理屈を聞き取り、それを人間側の手続きへ落とし込むこと。
昼には評価されない青木の仕事を、夜だけは誰かが数えている。
これは、無能と呼ばれた総務社員が、怪異のクレームを一件ずつ落着させていく話。