あらすじ
五歳の誕生日に、自らの才能が決まる世界。
男爵家の四男、ノア・ベルクハルトには、剣術の才能も、魔法の才能もなかった。
貴族でありながら「落ちこぼれ」と呼ばれる少年は、知識と頭脳だけを頼りに生きていた。
そんなある日、王都からの帰路で一行はゴブリンの群れに襲われ、ノアは森の奥深くへと連れ去られてしまう。
命からがら逃げ延びた先で、彼が出会ったのは――一頭の巨大な黒竜だった。
その竜の名は、ヴェルドナド。
かつて世界を恐怖に陥れた「最悪の竜」として語り継がれる存在だった。
しかし、ノアはまだ知らない。
この竜が本当に何者なのかを。
そして、自分自身が「才能のない少年」ではなかったことを。
誰にも期待されなかった少年と、世界に忘れられた竜。
二人の出会いから、やがて世界を揺るがす英雄譚が始まる。