あらすじ
高校時代の元彼と、社会人になって同じ会社で再会した。
しかも彼――西嶋先輩は、今では私の上司。
けれど私には、遠距離恋愛中の彼氏がいる。
浮気性で、女癖が悪くて、それでも二年も続いている恋人・綾野君。
だから、昔の恋なんてもう終わったこと。
そう思っていた。
西嶋先輩と再会するまでは。
無愛想で、人を寄せつけない今の先輩。
なのに、困っている時には助けてくれて。
酔ったふりをして手を繋いできて。
「そうやってまた、好きでもないやつと付き合ってんの?」
そんな言葉まで投げかけてくる。
終わったはずの恋。
終わってもかまわないと思っていた今の恋。
どちらも私には、どうでもいいはずだった。
それなのに。
忘れたつもりでいた高校時代の記憶が、少しずつ胸を痛ませていく。
あの時、私が拒まなければ。
あの時、もう少し素直になれていれば。
私たちは、こんなふうに拗れた大人にはなっていなかったのかもしれない。
そしてある夜。
私は西嶋先輩に告げる。
「あの日の続き、しませんか?」
これは、終わった恋をやり直す物語じゃない。
恋に、もう一度向き合う物語。