あらすじ
ある朝、高校二年生・水野直人の頭に、自分の物語のタイトルと「地の文」が流れ始めた。
しかも、あらすじによればヒロインは、ずっと好きだった幼馴染・白石凛。
「勝った。俺の青春ラブコメ、始まった!」
そう舞い上がった直後、距離感ゼロの人気女子・小野寺美咲までヒロインのように参戦。
直人の心が揺れるたびに作品タイトルは勝手に改変され、危うい展開へ進みかければ、謎の女性システム音声が冷静に告げる。
《警告。この先の展開により、作品のレーティングが変更される可能性があります。続行しますか?》
さらに、怖いのに妙に筋の通った不良・黒田竜也との遭遇をきっかけに、注意書きまで物語へ割り込み始める。
直人の望みは、ただ一つ。
「俺はラブコメがいい」
ところが危うい展開を回避するたび、その行動はなぜか好意的に解釈され、ナレーションまで勝手に彼を美化していく。
幼馴染か、人気女子か。
恋の行方より先に、作品の全年齢レーティングを守り切れ!
主人公の本音と、周囲とナレーションの解釈が全力ですれ違う、メタ系青春ラブコメディ。
【主な登場人物】
水野直人
明るいツッコミ役の高校二年生。自分の物語のナレーションと警告音声が聞こえる唯一の人物。凛が好きだが、美咲にも普通に揺れる。
白石凛
黒髪眼鏡の静かな幼馴染。毎朝の登校と夕食を共にするほど近いのに、直人にはなぜか塩対応。
小野寺美咲
明るい関西弁の人気女子。距離感が近く、直人の反応を面白がっていたはずが、なぜか「普通の友達」になる練習を始める。
黒田竜也
見た目も素行も昔ながらの不良。しかし弱い者いじめを嫌う、妙に筋の通った男。