あらすじ
舞台は昭和初期、北海道の小さな漁村。
ニシン漁の衰退により、網元・松岡網は経営の危機に瀕していた。
網元の娘・照子、二十歳。
家を守るため、大網元・山鹿漁業の放蕩息子との縁談を父から押し付けられ、反発と諦めの間で揺れている。
そんな村に、内地から一人の青年がやって来た。
篠塚徹平、二十二歳。紹介状一枚を頼りに松岡網で働き始めた彼は、慣れない漁の仕事にも真面目に向き合い、誰よりもよく働く青年だった。
照子は、そんな徹平のひたむきさに、次第に心を寄せていく。
ニシン漁が終焉へ向かう浜で始まった、二人と、そこに生きる人々の物語。