あらすじ

*  *  *  剣と魔法の国『カルセル』。  第一王子『ラントス』は、朝から木剣を振っている。  相手は、加護を持たずに空を飛ぶ幼馴染『天珠』。  祈りの国の王女で、傷を治す手を持つ女の子。  婚約者『セカイ』が二人を見守っている。  三人は、物心ついた頃から、いつも三人だった。  ただひとつ、不思議なことがある。  三人とも、同じ夢を見る。窓のない白い廊下。  長い髪のうしろ姿。呼んでも、届かない声。    *  *  *  鉄と蒸気の国『ユール』から、双子の王子が来た日、世界が動きはじめる。  そして東の空に、赤い星が出た。  その星の正体は——雲の上に浮かぶ、  一万年、朝の来なかった街『エリシオン』。    *  *  * 『空から降りてくるものは、一度も、俺たちを憎まなかった』  銀色の兵が降り、灰が降り、幸せだった時間だけを映す残像が降る。  三年の戦。四つの国は、初めて同じ空を見上げる。  王子は、泥に両手をついて、助けてくれ、と言い、  加護のない少年は、笑うのをやめ、  女神と呼ばれた娘は、自分の手を見つめる。    *  *  * 『捨てるな。持って、乗れ。持てないぶんは、隣が持つ』  一万年前、五人の子供が、木の下で本を読んでいた。  星に名をつけ、花冠を編み、木の実の袋を持って。  彼らは、なぜ空へ上がったのか。  そして、いま生きている五人は、  その続きをどう受け取るのか。    *  *  *  輪は、切らない。忘れるから、始められる。  「どんなに間違えても、  ここからまた、作っていけばいい」  恋敵と気まずく飯を食う。  ただそれだけのために、王子は空へ行く。    *  *  *  異世界転生でも無双でもありません。  朝が来るまでの、長い長いお話です。    *  *  *  第〇章:二十話  第一章:五十話  第二章:三十話  最終章:五十話  仮原稿/完結済  子供の頃書いていた小説をまとめています。  よろしくお願いいたします。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品輪廻転生〜空に堕ちた神と星を継ぐ者たち〜『恋敵と気まずく飯を食う。ただそれだけのために、世界を救った』