あらすじ
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剣と魔法の国『カルセル』。
第一王子『ラントス』は、朝から木剣を振っている。
相手は、加護を持たずに空を飛ぶ幼馴染『天珠』。
祈りの国の王女で、傷を治す手を持つ女の子。
婚約者『セカイ』が二人を見守っている。
三人は、物心ついた頃から、いつも三人だった。
ただひとつ、不思議なことがある。
三人とも、同じ夢を見る。窓のない白い廊下。
長い髪のうしろ姿。呼んでも、届かない声。
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鉄と蒸気の国『ユール』から、双子の王子が来た日、世界が動きはじめる。
そして東の空に、赤い星が出た。
その星の正体は——雲の上に浮かぶ、
一万年、朝の来なかった街『エリシオン』。
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『空から降りてくるものは、一度も、俺たちを憎まなかった』
銀色の兵が降り、灰が降り、幸せだった時間だけを映す残像が降る。
三年の戦。四つの国は、初めて同じ空を見上げる。
王子は、泥に両手をついて、助けてくれ、と言い、
加護のない少年は、笑うのをやめ、
女神と呼ばれた娘は、自分の手を見つめる。
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『捨てるな。持って、乗れ。持てないぶんは、隣が持つ』
一万年前、五人の子供が、木の下で本を読んでいた。
星に名をつけ、花冠を編み、木の実の袋を持って。
彼らは、なぜ空へ上がったのか。
そして、いま生きている五人は、
その続きをどう受け取るのか。
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輪は、切らない。忘れるから、始められる。
「どんなに間違えても、
ここからまた、作っていけばいい」
恋敵と気まずく飯を食う。
ただそれだけのために、王子は空へ行く。
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異世界転生でも無双でもありません。
朝が来るまでの、長い長いお話です。
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第〇章:二十話
第一章:五十話
第二章:三十話
最終章:五十話
仮原稿/完結済
子供の頃書いていた小説をまとめています。
よろしくお願いいたします。