あらすじ
校内への漫画持ち込みは禁止。
なのに昼休み、俺――瀬戸俊介は鞄に残っていた一巻を出してしまい、同じクラスの風紀委員・野々村絵里にあっさり没収された。
放課後、先生から正式に返されたその一巻を、今度は野々村が学校の外で一冊だけ借りて帰る。
そして翌朝。
彼女は俺の席まで来て、開口一番――。
「続き持ってきた?」
「いや、没収したのお前だろ!!」
しかも二巻は、俺だってまだ読んでいない。
「じゃあ今日読んで」
「なんで俺の読書予定まで決められなきゃならないんだよ」
好きなキャラは合わない。笑う場面も違う。ネタバレは本気で止められる。
やがて野々村は自分で続きを買い、俺から借りる必要すらなくなる。
それでも、感想を言いに来るのはやめない。
漫画を貸す理由がなくなっても、話す理由だけは増えていく。
一冊の没収から始まる、風紀委員と俺の高校生ラブコメ。