あらすじ
俺は長い年月をドラゴンとして生きてきた。
そして、その後はさらに長い年月を――竜神として生きてきた。
そのすべての時間を、人間の存在しない世界で過ごした。
誰とも意思を通わせることができないことに、俺はとっくに飽きていた。
何の苦労もなく魔物を蹂躙できてしまう、自分自身の力にも。
そんな退屈な日々を過ごしていた俺に、ついにこの世界を去る日が訪れた。
俺を召喚したのは、一人の美しい金髪の王女だった。
そして彼女が俺に求めたのは――戦争のための騎士。
自分の王国のために戦い、帝国と、それに味方する諸王国を打ち倒してほしいというものだった。
ところが、話を聞いていくうちに分かった。
彼女は――時間を遡っていた。
かつて帝国によって召喚された人間の勇者に殺されたことで、過去へと戻ってきたのだ。
だが、ここで最大の問題が一つある。
王女と結んだ契約には、彼女の王国を敵から勝利へ導くことが条件として定められている。
そして、その目的を果たした瞬間――
俺は再び、あの退屈で鬱陶しい世界へ帰らなければならない。