あらすじ
魔法なんて、使えて当たり前。
だから俺は、魔法より人間の道具の方が面白い。
御霊代魔法学院に入学した魔法使い、マナト・アズマ。
人間が作った懐中電灯やラジオ、機械を集めることが何より好きな彼は、魔法学校への入学初日から人間の道具ばかり詰め込んだ鞄を抱え――肝心の杖を忘れかけていた。
そんな学院でマナトが出会ったのは、魔紋を持たない普通の人間、柊沙耶香。
魔法社会で「紋無し」と呼ばれる彼女は、御霊代史上二人目となる人間の特例入学生だった。
本物の人間に興味津々のマナトと、珍しがられることにうんざりしている沙耶香。
最悪に近い出会いをした二人だったが、魔法を教えたり、人間の文化を教えたりするうちに、少しずつ距離を縮めていく。
しかし学院には、九年前にも一人だけ、人間が入学していた。
そしてその人物は、今では学院にいない。
やがて起きる、謎の爆発事件。
現場から見つかったのは、本来そこにあるはずのない「人間の機械」だった。
人間の技術しか見てこなかった魔法使いと、魔法を学びに来た普通の人間。
正反対の二人が出会った時、
人間と魔法、そして九年前から止まっていた物語が、もう一度動き始める。
※本作はカクヨムにも掲載しています。