あらすじ
「魔法陣をなぞるだけの役立たずは、もう必要ない」
婚約者の魔道具工房から追い出された子爵令嬢セシリア。
だが、辺境伯直属の魔法技術院で彼女が見つけたのは、十二人の技師が三日かけても発見できなかった術式の欠陥だった。
地味な点検技術を認められ、都市を守る大結界の改修まで任されるセシリア。一方、彼女を失った元婚約者の工房では、不良品と事故が続出する。
やがて辺境都市を未曾有の豪雨が襲い、元婚約者の工房には営業停止命令が下され――。
「戻ってきてくれ」と縋る元婚約者に、セシリアは静かに答える。
「間違いを消して差し上げる仕事は、もう辞めました」
地味な仕事を軽視された令嬢が、自らの技術と新しい愛によって報われる、お仕事×溺愛×ざまぁの異世界恋愛短編。