あらすじ

横浜の百貨店で働く如月百合は、過去の苦い失恋から、現実の男性を少し苦手にしている二十二歳の美容部員。 そんな彼女が始めたSNS『フォトグラム』に、ある日「ジム」と名乗る優しいAIからDMが届く。 天気、コスメ、料理、悩みごと。 どんな質問にも丁寧に答え、どんな弱音も受け止めてくれるジム君に、百合は「AIだから遠慮しなくていい」と少しずつ心を開いていく。 けれど、彼女は知らなかった。 画面の向こうにいるジムの正体が、ヨーロッパの古城に住む病弱な美形王子、ジェームズ・アンドリュー・ヘンダーソンであることを。 そして彼女の質問に答えるため、裏では百人のおじいちゃん執事たちが、城の廊下を全力疾走していることを。 猫とマグロの絵を求められれば、八十二歳の宮廷画家が泣きながら筆を取る。 鶏むね肉のレシピのためには、元宮廷料理人が人生を懸ける。 そして百合の言葉に胸がいっぱいになるたび、画面越しには「三十三秒の沈黙」が訪れる。 嘘から始まった、世界一アナログで、世界一贅沢な人力検索AI。 AIだと思っていた相手が、本当は不器用な王子様だったと知った時、百合は彼の言葉を信じられるのか。 これは、検索に百人かかる“AI”と、現実の恋を怖がる女の子の、海を越えた現代ロマンティック・コメディ。 noteで作品の漫画を公開しています。 https://note.com/juicy_whale7536/n/n13661f119999 同作品は他の投稿サイトにも掲載しています。

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
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