あらすじ

遺跡考古学者、神代遼。 三十二歳。 古代遺跡の調査中、世界は突然変わった。 空に巨大な亀裂が走り、世界中に魔物が出現。 人間には〈ステータス〉と〈スキル〉が与えられ、各地の遺跡や地下施設は〈ダンジョン〉へと姿を変えた。 だが、その時すでに地下深くにいた遼は、そんなことを何も知らなかった。 崩落によって出口を失い、通信も途絶えた。 目の前に突然現れた半透明の文字も。 襲ってくる見たことのない生物も。 倒すたびに鳴る奇妙な音も。 考古学者の遼には、何一つ意味が分からない。 ただ、生きるために戦った。 食べるために魔物を狩り、出口を探すために遺跡を進み、専門知識を使って古代文字を読み、罠を見抜き、隠された通路を見つけ続けた。 一年。 三年。 五年。 そして十年。 ついに遼は、遺跡の最深部から地上へ続く道を見つける。 十年ぶりの太陽。 十年ぶりの空。 ようやく帰ってきた。 そう思った遼の前にいたのは、見たことのない装備を身につけた探索者たちと、空中を飛ぶ無数の撮影ドローンだった。 そして遼は知る。 自分が十年間閉じ込められていた遺跡が、現在ではこう呼ばれていることを。 〈特級指定ダンジョン・第零遺跡〉。 世界最高峰の探索者たちが十年間挑み続け、未だ第十二階層までしか到達していない――人類未踏破のダンジョン。 「……十二階?」 遼は首を傾げた。 「入口じゃないか」

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カクヨム
カクヨム2026/09/12
  • 現在の作品遺跡考古学者の俺、世界がダンジョン化したことを知らずに十年間最深部で生き延びていました ~ようやく地上へ戻ったら、いつの間にか世界最強になっていたらしい~