あらすじ
人が死ぬと、その人の人生を象徴する「スキル」が一つだけ残る世界。
強力なスキルは高値で取引され、強者は死んだ後でさえ人々から求められていた。
しかし、18歳の少年・まきが持つスキルは【小石】。
小さな石を少し強く飛ばせるだけの、誰からも必要とされない最弱のスキルだった。
そんなある日、死者のスキルを回収する仕事をしていたまきは、誰にも知られていない謎の墓を発見する。
その墓に眠っていたのは――
かつて247人を殺した大罪人。
【黒剣の王・レグルス】
そして、まきはレグルスのスキルを偶然取り込んでしまう。
それは、世界最強クラスの戦闘能力を持つスキルだった。
だが、その力には恐ろしい代償があった。
スキルを使えば使うほど、レグルスがまきの身体と人格を支配していく。
「力を使わなければ、大切なものを守れない」
「力を使えば、自分自身を失っていく」
最弱だった少年は、最強の力を手に入れた。
しかし、その力の中には――
自分を殺そうとしている死者がいる。
やがてまきは、レグルスがなぜ247人を殺したのか、そして「死者のスキル」を巡って世界の裏で何が起きているのかを知ることになる。
最弱の少年は、最強の死者と共存できるのか。
それとも――
最後に生き残るのは、まきか、レグルスか。
「俺は、この力に殺されるまで戦うつもりはない。――俺が、この力を支配する」
これは、最弱の少年が自分の人生を取り戻すための物語。