あらすじ
一四四三年。
争乱の続く日本から、ひとりの幼い子供が海を渡った。
誰の子だったのか。
なぜ日本を離れたのか。
そして、その血筋はどこへ消えたのか。
六百年近く後――。
英国・マンチェスターで育った久世湊は、ごく普通の会社員として日本へ赴任する。
仕事先で出会ったのは、皇女・和子。
その頃、中世東アジアの海上交流を研究する渡邊修一は、古い史料の中から奇妙な一行の記録を見つけていた。
琉球。
福州。
東南アジア。
そして、さらに西へ。
途切れながら続く記録を追ううち、やがて一つの家族の足跡が浮かび上がってくる。
歴史の中から消えた一族。
何も知らずに生きてきた、その末裔。
そして、偶然出会った二人。
これは、失われた地位を取り戻す物語ではない。
歴史に意味を与えられていく人々が、
最後に自分たちの人生を選ぶ物語。
歴史ミステリー×現代ドラマ。
全編執筆済み。完結まで定期更新予定です。
※本作は史実を一部モチーフとしたフィクションです。現代の人物・団体・皇室関係者等はすべて架空のものです。