あらすじ
かつて大陸全土を支配していたアールガルダ帝国が、強大な闇属性魔力を有する『破滅の魔女』により滅ぼされてから数百年。大きく乱された魔法の理も徐々に回復し、大陸はいくつかの国に分割されそれぞれ統治されていた。
その中の一つであるサリクス王国に、カルファーニア伯爵令嬢として生を受けたセラフィーナは、非常に希少で貴重な光属性の魔力を持つ。白銀の髪と光属性の証である金色の眼は、人々を守るために『邪竜ノクトルヌス』と戦ったとされる『大聖女アレッサンドラ』と同じであり、セラフィーナはその生まれ変わりだと言われていた。
しかしある時から急に魔力が弱まり、さらに生母が亡くなって後妻と連れ子が迎えられてから、セラフィーナは生家で虐げられるようになる。そして15歳で成人となった年、政略結婚で伯爵家を出ることになった。
相手は『暴虐の君』『黒い死神』などと恐れられるルクレツィオ・アンドルフィ子爵。
「政略結婚は貴族として当たり前だし、大衆小説でもよくあることだから」と自身の運命を受け入れるセラフィーナだが、どうやら子爵閣下は噂とはだいぶ違う人物の様子。彼を信じてみようと決心したセラフィーナはある相談を持ちかける。